WZR-900DHP
最終更新日:March 4, 2023

WZR-900DHP #

検討 #

用途 #

  • iPhone USBテザリングをLANのGatewayとして使う

条件 #

USB #
  • iPhone USBテザリングを使いたいので
省スペース #
  • 設置スペースが狭いので
静音 #
  • 自宅に設置するので
安価 #
  • 予算が少ないので
省電力 #
  • 自宅に設置するので
OpenWrtサポート #
  • 日本語情報があり、導入が簡単な機種

候補 #

Buffalo WZR-HP-AG300H #
  • 日本語情報が多い
  • USB2.0
Buffalo WZR-900DHP #
  • 日本語情報がある
  • USB3.0
Buffalo WXR-2533DHP #
  • 日本語情報がある
  • USB3.0

結果 #

Buffalo WZR-900DHP #

スペックだけ見るとWXR-2533DHPが良かったがデカすぎた。
USB3.0が欲しかったのでWZR-900DHP。

  • Broadcom BCM47081A0 800MHz 1Core
  • Flash 128MB
  • RAM 256MB
  • USB 3.0 Type-A
  • 196×185×28 mm
  • 880円

設定 #

オリジナルFirmのBackup #

オリジナルのFirmは配布されていないのでBackupが無いとOpenWrtをインストールした後に元に戻せなくなります。
「http://bufpy:otdpopypassword@192.168.11.1/cgi-bin/cgi?req=frm&frm=py-db/55debug.html」をブラウザで開きます。

switch
「telnetd」を起動します。
switch
WZR-900DHPにUSBメモリーを刺してtelnetで接続してBackupを取得します。

telnet 192.168.11.1
cd /mnt/usb0_0
cat /proc/mtd > ./proc_mtd.txt
dd if=/dev/mtdblock/0 of=./mtdblock0.dd bs=1
dd if=/dev/mtdblock/1 of=./mtdblock1.dd bs=1
dd if=/dev/mtdblock/2 of=./mtdblock2.dd bs=1
dd if=/dev/mtdblock/3 of=./mtdblock3.dd bs=1
dd if=/dev/mtdblock/4 of=./mtdblock4.dd bs=1
dd if=/dev/mtdblock/5 of=./mtdblock5.dd bs=1
dd if=/dev/mtdblock/6 of=./mtdblock6.dd bs=1
dd if=/dev/mtdblock/7 of=./mtdblock7.dd bs=1
dd if=/dev/mtdblock/8 of=./mtdblock8.dd bs=1
cat mtdblock2.dd mtdblock3.dd > wzr900dhp_cfe.trx
nvram set boot_wait=on
nvram set wait_time=30
nvram commit

OpenWrtのインストール #

OpenWrtをDownloadします。

curl -OL https://downloads.openwrt.org/snapshots/targets/bcm53xx/generic/openwrt-bcm53xx-generic-buffalo_wzr-900dhp-squashfs.trx

作業端末のIPを192.168.1.2/24にします。
コンソールを開いて192.168.1.1にpingを送信します。

switch
WZR-900DHPを再起動します。
pingにttl=100の応答が来たらOpenWrtをInstallします。
ttl=100の応答は先ほど設定した「nvram set wait_time=30」の秒数で終わるので、応答中に下記を実施します。

curl -F "name=@/mnt/d/develop/workspace/wzr900dhp/openwrt-bcm53xx-generic-buffalo_wzr-900dhp-squashfs.trx" http://192.168.1.1/f2.htm
curl http://192.168.1.1/do.htm?cmd=nvram+erase

「Upload completed」が返ってくればInstall成功です。
pingにttl=64の応答が来るとOpenWrtの起動も完了です。

OpenWrtの設定 #

WEB画面とドライバーをインストールします。

ssh root@192.168.1.1
opkg update
opkg install luci luci-ssl luci-i18n-base-ja kmod-usb-net-ipheth usbmuxd usbutils
/etc/init.d/uhttpd restart
exit

OpenWrtのWEB設定画面を開きます。

  • システム>管理>ルーターパスワード - パスワードを設定
    switch
  • システム>管理>SSHアクセス - インターフェースをlanに限定
    switch
  • システム>管理>HTTP(S)アクセス - HTTPSリダイレクトの設定
    switch
  • システム>管理>HTTP(S)アクセス - HTTPSリダイレクトの設定
    switch
  • ネットワーク>インターフェース>インターフェース - iPhoneとiPhone6を作成
    switch
  • ネットワーク>インターフェース>インターフェース>iPhone>一般設定 - DHCPクライアント
    switch
  • ネットワーク>インターフェース>インターフェース>iPhone>ファイアウォール設定 - wan
    switch
  • ネットワーク>インターフェース>インターフェース>iPhone6>一般設定 - DHCPv6クライアント
    switch
  • ネットワーク>インターフェース>インターフェース>iPhone6>ファイアウォール設定 - wan
    switch
  • ネットワーク>インターフェース>インターフェース>iPhone6>DHCPサーバー>IPv6設定 - リレーモード
    switch
  • ネットワーク>インターフェース>インターフェース>lan>DHCPサーバー>IPv6設定 - リレーモード
    switch
  • ネットワーク>ファイアウォール>一般設定 - ハードウェア フローオフロード
    switch
  • ネットワーク>ファイアウォール>ポートフォワーディング - dmz追加
    switch
  • ネットワーク>ファイアウォール>ポートフォワーディング>dmz - ルール設定
    switch

オリジナルFirmへ戻す時 #

PCでコンソールを開いて192.168.1.1へpingを送信します。
WZR-900DHPのAOSSボタンを押しながら電源をOFFにしてONにします。
pingにttl=100の応答が来たら下記のコマンドを実行します。

curl http://192.168.1.1/do.htm?cmd=nvram+set+boot_wait=on; curl http://192.168.1.1/do.htm?cmd=nvram+set+wait_time=30; curl http://192.168.1.1/do.htm?cmd=nvram+commit

WZR-900DHPの電源をOFFにしてONにします。
pingにttl=100の応答が来たら下記のコマンドを実行します。

curl -F "name=@/mnt/d/develop/workspace/wzr900dhp/original_firm/wzr900dhp_cfe.trx" http://192.168.1.1/f2.htm
curl http://192.168.1.1/do.htm?cmd=nvram+erase

「Upload completed」が返ってくれば成功です。
pingにttl=64の応答が来ると完了です。